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ウェアラブル翻訳機"ili (イリー)" は問題だらけ?本当に旅行で役立つの?

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近頃は外国人観光客がたくさん日本にやってきたり、日本人も若者が気軽に海外旅行へ行くような世の中になり、日本人と海外の方が関わりを持つ機会も多くなってきましたね。そんな国際交流の中で言語の壁という最大の問題を解決してくれそうな瞬間オフライン音声翻訳機 ili(イリー) というものを発見しました。いま、様々なメディアやSNSの広告でも見かけるこの"ili (イリー)"ですが、本当に販売会社が謳っているように「旅行が楽しくなる」のでしょうか。今回はこの瞬間翻訳機"ili (イリー)"が本当に使えるのか、検証していきます。

 

 

 

確かに操作は簡単

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"ili (イリー)"の最大の利点はその使いやすさにあります。ボタンひとつの操作でWi-Fiを使用する必要もなく、コンパクトで軽い本体は旅行の荷物を占領することもないでしょう。旅行中に翻訳が必要になった時にはスッと取り出してすぐに活躍してくれそうですね。でもこの"ili (イリー)"、試しに使ってみただけでも色々と気になる点が、、、

 

まず肝心の翻訳精度が低い 

この"ili (イリー)"、特定のフレーズ以外についての翻訳精度はかなり低いです。旅行中に使用頻度の高いフレーズ、例えば「これはいくらですか」「バス停はどこですか」等はしっかりと翻訳をしてくれますが、"ili (イリー)"の公式HPでも「iliは旅行というシーンに絞ることで、「使える」翻訳機を実現」とあるように、翻訳できる情報量が極端に少なく、定型文以外のフレーズや固有名詞をきちんと翻訳してくれません。私が試しに「二条駅までの行き方を教えてください。」と話しかけると、"ili (イリー)"は "Two tablets Could you tell me how to get to the station?" と翻訳しました。こちらは「二条駅」でも「二錠駅」でも大差ありませんが、"Nijo Station"と"Two Tablets Station"はエラい違いですね。中国人の友人にも日本語→中国語の翻訳を試しましたが、うーーーん。大事な部分が伝わってこない。とのことでした。

 

翻訳は一方通行。相手が何言ってるかはわからない。

私が使ってみてビックリしたのは、通訳が一方通行であるということです。旅行先で「トイレはどこですか」と伝えられても相手からの返事は翻訳できないため、何を言っているかはわからない。これは、、、だいぶ不便で利用可能なシチュエーションがすごく限られてしまいますよね。むしろ旅行中は自分はつたない英語やガイドブックに載っている中国語の旅行フレーズで準備して、「相手に聞く」ことはできるのではないでしょうか。肝心なのはそのあとに相手が伝えたいことを日本語にする翻訳機能な気がしますが、そこは"ili (イリー)"では解決できません。

 

 対応言語は3言語のみ

 "ili (イリー)"の対応言語は英語・中国語・韓国語の3言語のみ。日本人旅行者の使用頻度の高い言語ではありますが、フランス語・イタリア語・スペイン語といったその他の主要言語には未対応です。

 

入力した日本語も外国語も文字で確認できない 

入力した日本語も、出力した外国語も音声で確認しなければならないため、自分の全くわからない言語に対しては正しく認識されているかどうかの判断も困難です。単純な英語でも全く異なる解釈がなされてしまうことがあるので、さらに難しい長文や他の言語では相手も理解できないのでは、、、と心配になります。

 

音量が調節できない。うるさい。

"ili (イリー)"の翻訳は音声で出力されますが、この出力音声が調節できないんです。おそらくガヤガヤした観光地を想定した音量設定になっているのですが、これは静かな場所(カフェやホテルなど)で利用すると周りから注目を浴びる結果になります。

 

まとめ:"ili (イリー)"に2万円の価値があるかどうか

"ili (イリー)"の一般販売価格は¥19,800(税抜)。

[現在の市場価格はHPをチェック!]

購入の際には次のことを検討してみましょう。

●  Wi-Fi接続が不要というメリットを活かしきれるか。

● Wi-Fiのレンタル料に代わるほどの使用頻度があるか。

● Google翻訳のアプリでは果たせない役割を担えるか。

● そもそも音声でコミュニケーションをとる必要があるか。

● 限られた言語が需要を満たしているか。 

 

▼現在はさんまさんのCMでおなじみの、ポケトークが人気ですよね。笑

 

夢のAI通訳機「POCKETALK W(ポケトークW)」  

 

個人への販売を開始したウェアラブル翻訳機"ili (イリー)"ですが、まだまだ活躍の場が限られた課題の多い商品だという印象を受けざるを得ませんでした。これからのアップデートや改良に期待ですね!!