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語彙力と表現力を同時に鍛える魔法の英語学習法。話せる英語を習得する【インプット編】

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みなさんは英単語をいくつ知っていますか?英語を始めたばかりの方は1000~2000語、高校卒業レベルで3000語、難関大学合格者で7000語程度でしょうか。

しかしながら日本の教育課程いおいて、「語彙力」=「英語がどれだけ書けるか・話せるか」という等式は全くといっていいほど成り立たないのが現状です。たとえ難関大学に合格しようと、TOEICで高得点を獲得しようとも、なぜか英語が思ったほど書けない、話せないという悩みを抱える人が大勢います。逆に、英単語をそれほど知らずとも英語をペラペラと話す人もたくさんいるのです。

 

今回は「英語がわかるのに書けない、話せない」という問題を紐解き、語彙力と使える英語を同時に身につける勉強法を伝授します。

 

※この記事は、基本的な英単語・文法を既に学習した、英作文・表現力を鍛えたい大学受験生や、英語を話せるようになりたい英語学習者に適した内容になっています。 

 

 

 

それでは早速、簡単な単語テストからやっていきましょう。

 

これ英語でなんていう?

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 さて皆さんにお聞きしたいのがこちら。上のイラストのものを英語でなんというか知っていますか?

 

 

 

 

 

 

正解は"ambulance"(アンビュランス)。救急車ですね。

 答えられましたか?この単語はTOEIC470点以上をとるために覚えておきたい単語だそうです。

 

さて、この問題で何が分かるのでしょうか。"ambulance"という単語を知らなかった人も一緒に見ていきましょう。

 

その語彙力は英語力?それとも翻訳力? 

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まず始めに、上の問題に"ambulance"とお答えできた方には2種類の方がいます。

  • ルート①:  絵を見て、"傷病者を搬送する車"であると認識 → "救急車"であると判断 → "救急車"を"ambulance"と翻訳した人。
  • ルート②:  絵を見て、"傷病者を搬送する車"と認識 → "ambulance"だと直接判断した人。

これは極端な例ではありますが、この図はあなたが英語を書こう・話そうと思ったときに、「日本語で思ったことを英語に変換している」か「思ったことをそのまま英語で言葉にするか」という大きな違いを簡単に表しています。つまりあなたが英語を話せない理由のひとつはこの "イメージと英語の直接的な結びつけ" にあるのかもしれません。

 

 "イメージと英語の直接的な結びつけ" によってなにができるのでしょうか。

 

これは思ったことを日本語を通さずに英語にできる能力や、

   聞いた英語を日本語を通さずに理解できる能力と関係しています。

 

この能力は英語を使う面において大変重要な役割を果たします。なぜならば英語でのコミュニケーションにおいて、日本語を一度通過させる翻訳という脳内の処理は非常に無駄な動作でもあり、似ても似つかない日本語と英語を行き来させていては、英語をスラスラ話せるようにはならないからなのです。

 

ではどのように "イメージと英語の直接的な結びつけ" をすれば良いのでしょうか。

 今度はちょっとした表現力のテストをしてみましょう。

 

"ambulance"を使わずに救急車を説明してみよう

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先ほどのこの救急車を、何も知らない相手にそれが何かを当ててもらうとして、"ambulance"を使わずに英語で説明してみましょう。これであなたが使える英語力を簡単に測ってみましょう。

 

 

 

 

 

  • 回答例1:  It is a car. It saves people. (それは車で、人々を助ける。)
  • 回答例2:  It is a car. It takes sick people to a hospital. (それは車で、具合いの悪い人を病院へ連れて行く。)
  • 回答例3:  It is a car with equipment, and it is used to take sick  people to a hospital. (それは器具を備えた車で、具合いの悪い人を病院へ連れて行くために使われる。)

回答例1から3になるにつれて、救急車という説明される対象物の具体性が高まっていいるのが分かると思います。ここで注目すべきは、回答例3がとても具体的な説明をしているのにも関わらず使われている単語は中学生でも知っている簡単な単語ばかりであるということです。実はこの、何かを説明する・表現する力が英語を話すためにとても重要な能力なのです。

 

英語を話すのに必要な能力とは

以上のことから、英語を話すのに必要な能力として、 以下のものがあげられます。

  • ✔️ イメージと英語が直結した語彙力 (日本語⇔英語の翻訳は×)
  • ✔️ 簡単な英語を使って何かを説明する表現力

この二つの能力を高めることによって、英語力はグンと成長するのです。

 ではこのふたつの能力を鍛えるにはどのように勉強したら良いのでしょうか。

 

 

「語彙力」と「表現力」を同時に鍛える魔法の勉強法

前置きが長くなってしまいましたが、上記の2つの能力を同時に鍛えるためのおすすめの勉強法をご紹介します。

 

それが英英辞典を使った、英単語を英語で学ぶ勉強法です。

 

この勉強法は、英単語を英語で説明してある英英辞典を使って、語彙力と表現力を同時に身につけていくという学習方法になります。実際に先ほどから使っている"ambulance"を例にとり、英英辞典で調べてみましょう。

 すると、

a vehicle with special equipment, used for taking sick or injured people to a hospital

と書いてあります。そしてどこかで見たような文章になっているのにお気づきですか?そうなんです、これが先ほどの表現力のテストの模範解答です。

そしてこの英英辞典勉強法の良いところ、それは

  • ✔️ 単語の微妙なニュアンスまで汲み取っている
  • ✔️ 付随する単語も同時に学べる
  • ✔️ 様々な必須英語表現に慣れ親しむことができる

例えば、英英辞典では"car"の代わりに"vehicle"を使っていますね。これから、"car"という単語は「自家用の乗用車」という場合に使われ、乗り物全般を表現する際には"vehicle"という単語が適している、ということが学べます。さらにこの"vehicle"という単語をまだ知らなかった場合、この"vehicle"という単語をまた英英辞典で検索し、そこでまた"vehicle"という単語が本来持つ言葉のイメージを学ぶことができるのです。このように学習していくことで、"car=車" "vehicle=乗り物" という単純な翻訳用の語彙力ではなく、イメージと直結した使える語彙力を育てることが可能になります。

 

それだけではありません。この例文には前置詞"with, for , to"、分詞の形容詞的用法"used, injured"や、動名詞"taking"などの、英語表現では欠かせない表現がたくさん使われています。その他にも英英辞典の中では、不定詞や助詞・副詞、受動態や仮定法などもよく使われ、それらの表現の使い方に慣れ親しむことによって、実際に英語を使う際に自分が思い描いたものを自然と相手に伝えられるようになるのです。

 

このように、英英辞典は語彙力と表現力を身につけるにはもってこいの例文集でもあるのです。

 

実際に英英辞典をどう活用するか

ではどのように英英辞典を活用したら良いのでしょうか。まずは英英辞典が必要になりますので、紙媒体か電子媒体のどちらでも好きな方を用意しましょう。この勉強法に限らず、英語学習において英英辞典は絶大な効果を発揮しますので、まだ持っていない方はこの機会に購入しておきましょう。

 

 

書籍の辞書としてはこちらの【DVD-ROM付】オックスフォード現代英英辞典 第9版 がおすすめです。

 

持ち運びがしやすいほうがいい、という方は、電子媒体のオックスフォード現代英英辞典 第8版 がApp Storeからダウンロードできます。

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そしてノートを用意し、調べた単語の説明をそのまま丸写しします。ここで最も重要なのは「日本語を一切記入しない」ということ。それはなぜか。先ほど説明したように、それは他の一般的な単語帳と変わらない「日本語⇔英語」の翻訳になってしうからです。ここでは日本語を書きたい気持ちをぐっとこらえて、自分が後で見たときに日本語がなくてもその単語のイメージが湧くような手助けを付け足します。例えば絵を書き込んだり、自分がその単語を調べて得たイメージを簡単に描いておくと、その単語がインプットされるだけでなく、見返したときにより単語のイメージを思い出しやすくなります。

 

そのまま写した文章を覚える必要はありません。その単語を説明する際、どのような言葉・表現がその単語を説明するのに適しているのかをを理解し、使うという練習が英語表現を訓練する効果的な方法です。先ほどの例のように、辞書の文は模範解答として使いましょう。

 

それから、その単語の種類を"英語で"記入しましょう。例えば動詞なら"verb"や"V"を書き込みます。その単語の派生系や対義語・同義語などが載っていれば合わせて書き込みましょう。("beautiful"なら"beauty"や"beautifully"など)

 

さらに、例文を並べることによって暗記力を高めるだけでなく、その単語の自然な使い方を知ることができます。この例文も英語の表現力を学べる重要なポイントです。

 

このようにして作成したあなただけの英英単語帳は、他のどの優れた単語帳よりもあなたの頭の中に定着し、さらに英語の表現力をグンと伸ばしてくれます。この英英辞典を利用した英語学習は、語彙力と表現力を同時に鍛える魔法の英語学習法であり、英語学習者の方には是非とも取り組んでいただきたいおすすめの勉強法です。

 

まとめ

今回は、なぜ英語がわかるのに書けない・話せないのかという問題点を紐解き、その悩みを克服するために必要な2つの能力 (イメージと語彙力が直結した語彙力+英語で英語を説明する表現力) を同時に鍛え上げる勉強法をご紹介しました。

 

しかしながら、日本人が英語を話せない理由のひとつに、アウトプット不足があげられます。英語はスポーツと似ていて、上達するための方法を頭で理解した後に、練習・トレーニングをしなければ上達が見込めません。日本人が英語を話せるようになる上で欠かせないこのアウトプット。次回は、この"アウトプット"に焦点を置き、留学や英会話スクールに通わずともひとりでできるアウトプット方法をいくつかご紹介します。